くますきIT日記

IT系資格、競技プログラミングの情報を書いていきます。

(CKA CKAD共通)新しいプラットフォームのCKA試験を受けた結果、ひどい目にあったので返金してもらった話

結論

  • 2022年6月から試験プラットフォームが変わっている
  • 日本からの受験時は試験環境が東京リージョンで起動する。
  • 大阪から平日、受験したらネットワーク遅延で試験どころではなかった。
  • 今のこと大阪リージョンの対応予定はないとのこと。

目次

1.自分について

1.1 本投稿の目的

昨年CKADに合格。今年CKAを受験したが、ネットワーク遅延で試験どころではなかった。試験機関に問い合わせた結果、2022年6月から試験プラットフォームが変わっていることが原因と思われるので、その点の共有。

※多分、東京やその付近から受験する場合は問題ないと思っている。

1.2 受験までの経緯

昨年CKADに合格したので、今年はCKAを取ろうと決意して、去年バウチャーを購入。

2022年5月~7月まで勉強して、先日、自宅から試験を受けた。

2022年6月から、試験環境が新しくなる(PSI Bridge)とのことだが、特に問題ないと思っていた。

 

docs.linuxfoundation.org

 
2.1 発生したトラブル①セキュアブラウザ起動後、WEBカメラを変更できない。

(影響:致命的ではない。が、受験が30分ほど遅れた)

新しい基盤での試験は、専用のセキュアブラウザをインストールして利用する。

※他のアプリを立ち上げできなくなったので、不正防止には非常に良いと思った。

ただ、起動時、使用するWEBカメラを1台だけ選ぶ。

私のPCは前面背面、2つのカメラがあったが、試験中は自分を表示するため前面を選択。

これが不幸の始まりだった・・・。

クレジットカード等の証明書をカメラに移す必要があるが、

前面のカメラではピントが合わない。(背面は画質が良いので一瞬でピントを合わせることができる)

 

チャットにて、英語で「助けて!WEBカメラ切り替えさせて!」と言っても

特に対応してもらえず。方法も教えてもらえず。

やむなく、こちらから強制的にセキュアブラウザを落として、背面カメラを指定した。

 

が、背面カメラでは、自分を映しながら試験を行う事は不可能。

急遽、外付けディスプレイを用意して、PCは後ろ向きにして受験することになった。

(=外付けディスプレイが無ければ受験不可能だった・・・)

 

ただ、本トラブルは、以下の機能を調べて、利用すれば対応できた可能性はある。

・セキュアブラウザでのカメラ切り替え(方法があるなら)

・PCのカメラのピント合わせ等

 

致命的なのは次のトラブルだった。

 

2.2 発生したトラブル②ネットワーク遅延がすごすぎて試験にならない

新しい試験プラットフォームでは、

セキュアブラウザから、リモートデスクトップ環境(ubuntu)に接続して作業する。

厄介なのが、以下が、リモートデスクトップ環境からのみ可能な点だ。

・ドキュメントの閲覧

・コマンドの実行

・メモ帳によるコマンドの作成

 

セキュアブラウザに以下の2画面を表示するイメージだ。

 ブラウザの左半分:問題の表示

 ブラウザの右半分:リモートデスクトップ環境の表示

 

ここで何が起こったかと言うと・・・ずっと遅いのだ。

リモートデスクトップ環境だけが。

マウスのクリック、スクロール、キーの入力。全てに3~6秒ほどタイムラグがある。

一番最悪なのは、ドキュメントの閲覧。

画面のスクロールが、1スクロール10秒以上要する。

実質、ドキュメントを参照できない。

試験の後半1時間はさらにひどく、感覚的に上記の約1.5倍の遅延となった。

 

ここでも、チャットで助けを求めても、何も対応してもらえない。

ブラウザをリフレッシュしろ、と言われたが、何回リフレッシュしても変わるわけがない。

当然だ、ブラウザの左半分は全く問題ないのだ。

明らかに、ブラウザの右半分、リモートデスクトップ環境だけ遅い。

 

結果、試験の進行はひどかった。

120分中、60分ほど、待ち時間だった。何もできなかった・・。

 

私のネットワークに問題ない、という証拠はある。

 試験前:youtubeでFHDの動画見ながら学習。特に遅延なし。

 試験後:速度測定のサイトに接続して速度測定→100M/bpsという結果。

あきらかにリモートデスクトップ環境に問題があったのだ。

 
3.1 試験結果と問い合わせ

試験結果が届いたが、64/66で不合格。当然、納得できるわけがない。

 

調べた結果、新しいプラットフォームにて、ネットワーク遅延に関するトラブルが色々あるようだった。

(①リモートデスクトップ環境が、試験場所と異なるリージョンで起動される問題※修正済み)

training.linuxfoundation.org


(②試験中、通信が遅すぎる・・みたいな話)

I had the worst experience during de CKA exam because of the awful psi plataform. : kubernetes

 

linuxfoundationに質問することにした。

jira.linuxfoundation.org

 

3.2 問い合わせの回答

やり取りを要約した結果は以下の通り。

※連絡~回答は1サイクルで2営業日ほど要する。

以下のため、非常にストレスがかかった。

 ①途中、質問の誤回答があったが、それに関する説明が一切ない。

 ②こちらの環境の責任にしてくる。(明確な根拠を書いているのに・・!と思った。)

 

――――――

質問の概要:

 リモートデスクトップ環境が遅すぎる?どのリージョンで起動した?

――――――

(linuxfoundation,以下lf)

 受験時、タイムゾーンに「Asia/Japan」を指定してたね!

 結果、日本外のリージョンでリモートデスクトップ環境が起動したよ!

 ネットワークが空いている時間帯に受験してね!

 無線LANは接続が不安定だよ!

 ブラウザの動作が遅かった場合、画面の解像度などを下げてね!

(私)

 どのリージョンで起動したの?

 日本のリージョンに対応する予定はありますか?

 この状態は、バウチャー購入時に無かった情報であり、

 昨年CKADを受験したときも発生していなかった問題なので、

 対応予定がなければ返金していただきたいです。

 日本は島国だから、他のリージョンで起動してたら、海をまたぐ通信になるので遅くなると思います。

 私の方のネットワークや環境の原因にしないでください。

(lf)

 リモートデスクトップ環境は、東京リージョンで起動してたよ!

 試験中、常にネットワーク遅延が発生していて、pingのレスポンスに200ミリ秒以上を要していたよ。

 試験後半は、1000ミリ秒を超えることもあったよ!

 ブラウザの動作が遅かった場合、画面の解像度などを下げてね!

(私)

 さっきと回答違いますね。私は大阪から受験しました。大阪~東京は、数百キロあるので、

 その距離が遅延の原因ですよね?大阪リージョンで起動する方法を教えてください。

 あと、二度と、私の方のネットワークや環境の原因にしないでください。

 以下により、リモートデスクトップ環境に起因した遅延と特定しています。

 ①試験前:Youtubeで高解像度の動画を、遅延なく閲覧できていました。

 ②試験中:リモートデスクトップ環境以外(試験問題)は問題なく参照できました。

 ③試験後:インターネットの速度測定サービスにて確認した結果、100M/bpsの速度でした。

 最後に、pingが1000ミリ秒以上要するって、大変な遅延ではないですか?その状態で作業した事はありますか?

(lf)

 大阪リージョンを指定する方法は、ないよ!(タイムゾーンで指定したリージョンで起動するよ!)

 今後も東京リージョンで起動する場合、返金するよ!

 回答が間違っていたのは、初めは一般的な回答、その次に詳細に確認した回答を行ったからだよ!

 今回は、ネットワーク遅延が原因なので、無料で再受験できるようにするよ!

(私)

 回答が一般的とか、一般的でないとかどうでもいいです。

 間違ってたのに、訂正の一言もないのですか?

 再受験しても遅延するなら意味が無いです。

 1回の受験に2時間要する事はご存じですよね?

 もう質問する意味がないので、返金していただけますか?

(lf)

 返金するよ!

 

3.3 現在の状況

 返金待ちの状態。

 学習した時間や試験時間、試験用の会議室の予約料、

 すべて無駄になるので悔しいが、損切りすることにした。

 

3.4 気になる事

単なるクレームでなく、他の地域から受験した場合の動作が気になります。

リモートデスクトップ環境は東京リージョンで起動するので、

 東京や関東での受験なら問題ない?

・他の地域でも、インターネットが空いている時間、例えば深夜や早朝なら問題ない?

 

以上